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別々のコミックファイルで同一のセーブデータを使用する

別々のコミックファイルで同一のセーブデータを使用したい場合、
(たとえば、前編のデータを後編に受け継がせたい、など)
使用したいセーブファイルをコピーすれば利用することができます。

セーブデータをコピーします
このように、前々から利用しているセーブデータを新しい作品のデータフォルダにコピーすればいいわけです。

なお、セーブデータを引き継がせると、同一の名前の変数についてはセーブデータの値を使用します。
ただし、メニューバーで使用されているセーブファイルを引き継いでしまうと、
セーブファイルを引き継いだ直後の状態でロードをした場合はエラーが起きるでしょう。
これを回避する方法は2つです。
1.実行状態を保存する方法
前作の最後の最後で「現在の状況をセーブファイルに保存する」専用のブックを作成する
そのブックの中にはある程度画面の構成なども入れておいて
(グラフィックの表示コマンドで画面のレイアウトを作成した状態にしておく)
新しい作品の編集時にそのブックごとインポートする。
新しい作品では「セーブファイルから実行状態を復元する」で復元する

2.個別に変数を保存する方法
前作の変数を記録する際に、セーブコントロールコマンドを以下のように組む
「セーブファイルを開く」新規書き込み(セーブファイル名は任意)
「変数の内容をセーブファイルに記憶する」で必要な変数すべてを保存
「セーブファイルを閉じる」
新しい作品側では
「セーブファイルを開く」読み込みのみ
「セーブファイルから変数の内容を復元する」を使って必要な変数すべてを復元
「セーブファイルを閉じる」

1だとロードを行ったときにあれこれ面倒なので、2を推奨します。
また、どちらの方法においてもメニューページなどで「前作のデータを引き継ぐ」のようなメニューを用意しておいた方がよいでしょう。


以下は中・上級者向けのドキュメントです。
よく意味がわからない、という人は実践することはお避け下さい
セーブデータの引き継ぎは、新しい作品でのデータフォルダの作成前でも可能です。
(事前にセーブデータだけを新しく作ったデータフォルダに入れておいても、正しくコミックパッケージのデータは展開されます)
したがって、 あらかじめ
フォルダ構成サンプル このようなフォルダ構造にしておくか、
このようなフォルダ構造にしておいて、
後編または作品2のフォルダにバッチファイルを設置しておくことをお勧めします。
(すなわち自動的にファイルが移動できるようにしておいて、セーブファイルをコピーする際のトラブルを減らす)

ちなみにそのバッチファイルの記述としては以下のような記述になります。
(上のフォルダ構造の場合)

if exist ../前編/(データフォルダ)/(セーブファイル) (
::前編のセーブファイルが存在するかのチェック
cp ../前編/(データフォルダ)/(セーブファイル) ./(データフォルダ)/
::後編のデータフォルダにコピーを行う。
) else (
::前編のデータファイルが存在しない場合
echo "セーブデータが存在しません。前編のデータは引き継げません。"
::注意を促す
PAUSE
::ユーザの入力待ち。(確認の意味で)
)
以上のテキストを打ち込んだファイルを[.bat]形式で保存し、
コミックパッケージと同じフォルダに置いておきます。
ユーザにはダウンロードページや説明書やReadmeなどでインストール場所の注意を記述しておいて
(もしくは作品の本編中に注意を記載する)
このファイルを実行してもらうようにすれば、自動的にセーブファイルがコピーされるようになります。


2008年1月18日 | 0804セーブコントロール | コメントする | トラックバックする